「またお酒を飲んでいる」「約束したのに、今日も…」
ご家族が飲酒を繰り返す姿を目にするたびに、怒りや悲しみ、そして「どうすればやめてくれるのか」という焦りを感じていらっしゃるのではないでしょうか。時には「私がもっとしっかりしていれば」「自分の対応が悪いのかもしれない」と、ご自身を責めてしまうこともあるかもしれません。
アルコール依存症は、本人の「意志の弱さ」だけが原因で起こるものではありません。
ストレスや孤独、生きづらさなど様々な要因が積み重なり、お酒に頼らざるを得ないほど心が疲れてしまった結果として現れる病気です。そして、それを見守り続けるご家族もまた、大きな疲弊を抱えていらっしゃいます。
こんな変化、思い当たりませんか?
- ・飲酒の量や頻度が、以前よりも徐々に増えている
- ・隠れて飲む、嘘をついてまで飲もうとする
- ・仕事や家庭生活に、目に見える支障が出てきている
- ・本人に「やめたい」という気持ちはあっても、一人ではコントロールできずにいる
- ・ご家族が本人の顔色をうかがいながら、日々の生活を送っている
- ・「もう限界かもしれない」と感じながらも、誰にも相談できずにいる
ご本人・ご家族おひとりで抱え込まず、回復への道のりを一緒に歩めるように。訪問看護師がご自宅へお伺いし、以下のようなサポートを行います。
ご本人のペースを尊重した関わり
「やめさせよう」と急かすのではなく、ご本人の気持ちに寄り添いながら、回復に向けた小さな一歩を一緒に見つけていきます。
再飲酒のサインを早期にキャッチ
断酒・節酒の過程には波があるのが自然です。専門的な視点で体調や生活の変化を見守り、必要に応じて主治医や専門機関と連携します。
通院・治療の継続を支える
通院が途切れがちになる時期も、ご自宅への訪問を通じて治療とのつながりを保てるよう支えます。
ご家族への支援とセルフケアの提案
依存症は「家族も巻き込まれる病気」とも言われるほど、ご家族の心身の負担も大きいものです。おひとりで抱え込まないよう、対応の仕方の共有や、ご家族自身の休息についても一緒に考えます。
専門機関・自助グループとの橋渡し
精神保健福祉センターや断酒会、自助グループなど、回復を支える地域の資源とのつながりづくりもサポートします。
回復は一直線ではないことを共有する
一時的な後退があっても、それは失敗ではなく回復の過程の一部であること。長期的な視点で、ご本人とご家族に寄り添い続けます。
ご家族の皆様へ伝えたいこと
「なんとかしてやめさせなければ」と、ご家族おひとりで抱え込んでいらっしゃいませんか。
回復への道のりは、まっすぐな一本道ではありません。良くなったり、後戻りしたりを繰り返しながら、少しずつ前に進んでいくものです。その長い道のりを、ご本人もご家族も、一人きりで歩む必要はありません。
私たち訪問看護師は、ご本人の回復とともに、それを支えるご家族の心にも寄り添います。どうか、その重荷を少し私たちに分けてください。
一緒に、ご本人とご家族が、それぞれ安心できる日常を取り戻すお手伝いをさせていただきたいと思っております。